2017.03.01

整理整頓

ものづくりをする人は、

自分を汚しながら、

綺麗なものを作る。

 

お客さんからもらった意見で、

机の上はしっちゃかめっちゃか。

 

ファイルにまとめるも

 

「あの人、なっていってたっけ?」となり

 

探し出すのに一苦労。

 

 

僕の場合、

 

 

何件も抱えると、膨大な情報になり、

頭の中は、いつも役者のように、

 

 

「次は、パン屋」

 

「次は、ケーキ屋」

 

「次は、建築士」

 

「次は、コーヒー屋」

 

「次は、染色職人」

 

 

と、それぞれの業種になりきり

頭のスイッチを切り替える。

 

 

そこには、表向きな

一般的のイメージだけでなく

 

それぞれの思いと

それぞれの職がら

お店の雰囲気と

働く人々

置かれる商品

街の人と、どうコミュニケーションをとりたいか

 

 

このお店はどんなところ??

 

 

どんなお客さんにきてほしい??

 

 

買ってほしい??

 

 

言葉に耳を傾けながら

思いにうなずく気持ちが

必要となります。

 

 

 

 

何も考えず、

バラバラで身勝手な御託を

出しまくる人もいれば

 

ちゃんと、足元を見て

共に歩むことを考え

この街に根付こうとする人も

ちらほら。

 

 

 

人間いろいろです。

 

 

 

両者とも、そこには「悩み」というものが存在し

その「悩み」を解決するため

僕らは存在するのだと思います。

 

 

 

 

その解決策として、僕らが用いる方法は

 

 

 

「整理整頓」。

 

 

 

考えにばらつきがある人は

しがらみに、悶え苦しんでいます。

 

 

 

部屋の状況を見たときに

とてもじゃないけれど、

掃除するには

結構な時間がかかります。

 

 

 

 

弁当のゴミ。

 

 

飲みかけの酒やジュース。

 

 

時々、ネズミの死骸。

 

 

脱いだものは洗濯せず

そのまま放置。

 

 

 

エロ本や、DVD。

 

 

 

溜まったゴミ袋の山。

 

 

 

 

ペットボトルや牛乳パックは山のように管理。

 

 

 

 

わけがわかりません。

 

 

 

 

まずは、

「いるもの」、「いらないもの」の

「整理」をする。

 

 

 

ここがしっかりできないと

部屋の「全貌」が見えてきません。

 

 

 

 

 

やりたいことの大きさ。

 

 

 

 

かすかに全貌が見え始めると、

自分の置かれた立場が、徐々に見え始め

 

 

 

 

 

気づく。

 

 

 

 

こんなに広かったんだね〜

 

 

 

 

 

 

 

 

じゃ、この広くなった部屋を

どうしたいですか?

 

 

おしゃれ???

 

 

一概におしゃれというけれど

どんなおしゃれをしたいの?」

 

 

 

 

 

ここから「整頓」が始まります。

 

 

 

雑誌や、専門書を持参し

自分の求める理想の形を説明する人もいれば

 

 

「心の叫び」を一生懸命伝えてくれる人も。

 

 

イメージが具体的であればあるほど

時間も、短時間で

完成までこぎつける事ができますが

 

 

心の叫びは別物です。

 

 

業種の形はそれぞれ違うし

ひとりひとり、心の形も違います。

 

 

そして、「ものを作る人」も

ひとりひとり、考え方が違います。

 

 

 

 

僕は、

 

 

 

 

「数打ちゃ当たる」

 

 

 

 

 

そんな精神は持っていません。

 

 

 

 

 

 

 

「ハートを一発で仕留める」

 

 

 

 

 

 

ゴルゴ13のような「スナイパー型」です。

 

 

 

 

 

だからこそ、

皆さんと正面から

向き合う時間を

多く使い、

 

 

準備する時間が

膨大に必要であって

 

 

精神を集中する時間も

膨大に必要になってきます。

 

 

 

打ち合わせの場所も

それぞれに合わせることを

頭に入れていますが、

 

 

場合によっては、

秘密の場所へご案内します。

 

 

森の中へ、海のそばへ

誰もいない

できるだけ気持ちの良い環境で

コーヒーを飲みながら

これからのことを話し合います。

 

 

 

きっと、自分のやっていることは

新しいことではないような気がします。

 

 

 

自分と同じようなことを考えている人が、

この狭い日本にもきっといると思いますが

 

 

 

こんなご時世なので行動に出るのも、

躊躇(ちゅうちょ)しているのでは

ないのでしょうか。

 

 

 

 

僕自身も、3年ほど

そんな時期がありましたが

今は「勇気」を振り絞って

前に進んでいます。

 

 

 

 

 

出来上がるまでの過程を

共に楽しむ。

 

 

 

 

 

その楽しみ方は、それぞれ。

 

 

 

 

 

フリーランスの面白さは

そんなところに

詰まっています。

 

 

 

 

 

 

そして、この感覚を維持できるように

 

 

 

 

 

 

新しい楽しみを作り出せるように

 

 

 

 

 

 

責任を持って、最後までできる「値」。

 

 

 

相場は、

「ピン」から「キリ」まで

足して、割った「値」です。

 

 

 

 

らむかな制作所は、

小規模会社なので

大企業と軒を並べるほど

財力はありません。

 

 

 

 

小さければ小さいほど

機転の効きは、小回りですが

人数は1人なので

大企業に置き換えたら

仕事の量は、数十倍です。

 

 

 

その「手間」を現実的に考えたら

いただく「値」も

必然的に多くなるのは

皆さんもわかっていただけると思います。

 

 

それでも、中堅企業と比べたら

10分の1の値。

 

大企業と比較したら

50〜100分の1。

 

 

 

小さいところは

小さいなりに苦労しています。

 

 

 

 

問題は、「センス」。

 

 

 

すべてとは言い難いですが

大・中企業にはない面白さが

小企業にはあります。

 

 

 

 

が、時間はかかります。

 

 

 

 

 

らむかな制作所の従業員は

今のところ「僕一人」です。

 

 

 

 

一人でできることは限られてきますが

 

 

 

 

 

 

「ハートを一発で仕留める」

 

 

 

 

 

 

表向きだけをすくい取って

数多く打ち

作ってもらうことが

あなたにとってのベストですか??

 

 

 

それとも

 

 

 

時間かけ、話し合い、

思いを汲み取って、変化を楽しみながら

一つの形を導き出すことが

あなたのとってベストですか?

 

 

 

 

両方とも正解です。

 

 

 

 

 

僕は後者の方です。

 

 

 

 

 

考えを「整理」して

やりたいことを「整頓」をする。

 

 

 

 

その行為が、

「デザイン」という言葉に

精通するのだと思います。

 

 

 

整理整頓 = デザイン

 

 

 

 

この作業は、生活の一部分であり

誰もが日々行っていることです。

 

 

 

 

 

そのやり方は、それぞれ。

 

 

 

ものを作る人も

やり方は、人それぞれ。

 

 

 

 

 

考えていることも。

 

 

 

 

 

 

自分にはどこが適してるか?

 

 

 

 

誰がいいか?

 

 

 

 

これは、僕のような

グラフィックデザイナーに

限ったことではありません。

 

 

 

あらゆるデザインに

当てはまることです。

 

 

 

 

迷ったら

多くのデザイナーと

話し合うところから

始めてください。

 

 

 

考えを「整理」して

やりたいことを「整頓」をする。

 

 

 

 

スケジュールには余裕を持って。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.27

長く 若く 伸びる

 

企業理念はそんなところから、学びました。

 

「長 く」つつづけてこそ

 

「若 く」あるべきこそ

 

「伸びる」企業。

 

それが、「くくる」という言葉で

集約されました。

 

 

 

みんなここを学ぼうとせず

手先の器用ばかりを求めて

「失敗」「成功」の繰り返し。

 

 

長く続けたいか。

 

 

単発で終わっていいのか。

 

 

「長く」続けるためには

 

「若く」保つためには

 

「伸びる」過程を楽しむためには

 

 

 

やっぱり、自分自身が「健康」でなくては

いけないと思いました。

 

 

 

みんな「ここ」を大切にしていません。

 

 

 

 

 

僕もそうです。

 

 

 

 

 

健康であるためには・・・・・・。

 

 

 

 

 

今まで、みんなの力を借りて生きてきた沖縄県で

客観的に自分の生活を見下ろした時

東京で生活していた自分と

なんら変わらない生活を過ごしてしまいました。

 

 

 

東京では、大人数で仕事をしてきた中で

「仕事」とは?の関係性を

沖縄県にまで運んでしまいました。

 

 

今までは、みなさんの「役に立てる」ならばと

自分の限界まで追い込んで

たくさん知識を学び、

お世話させてもらいました。

 

 

そして、一人で「それ」をこなそうと

努力していましたが

 

 

全てが中途半端になり

不完全燃焼が続いていました。

 

 

やっぱり、一人でできる範囲は

おのずと決まっています。

 

 

 

わかってはいたのですが・・・。

 

 

 

「なんでもできる」は

自分を、みんなを、

不幸にする場合があります。

 

 

 

 

 

だからと言ってはなんのですが、

 

 

 

らむかな制作所は4月から

 

 

「ロゴマーク」の専門店へと

変更させていただきます。

 

 

 

いろいろ考えた結果、

 

 

「長 く」

 

「若 く」

 

「伸びる」

 

 

ために、

 

 

自分の役割に徹して生きます。

 

 

これ以上、

自分にも、みなさんにも

迷惑をかけないために

腹を「くくる」ことにします。

 

 

 

 

株式会社らむかな制作所

 

中村光宏

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.27

優しくされた日

名護市に新しい「宿」ができた。

 

 

 

 

Bed & Breakfast  「すみか」

https://www.facebook.com/sumicaokinawa/?fref=ts

 

 

 

 

物腰柔らかな夫婦と

 

その感覚を受け継いだ

もっと物腰柔な子供の3人家族

住吉家。

 

自宅と宿を隣り合わせて

宿を切り盛りしている。

 

 

設計は、名護で「一番」センスのある

LITTAI仲地さん。

 

「仕事」も「遊び」もピカイチな人。

 

 

人の家を設計するので

家庭環境もみんな「憧れ」を抱いてしまう。

 

夫婦関係

家族関係

それぞれとの関係

外との関係

景色との関係

 

その関係性のいいところを探し出して

理想の形を

奥さんがイラストで

イメージしてくれます。

 

 

 

 

これがたまらんのですよ。

 

 

 

住吉さんもきっと

この関係性に「グッ」と

惹かれたと思います。

 

 

 

 

平屋でつながった「宿」と「家」

 

 

 

 

これを「すみか」と名付けました。

 

 

 

たくさんの時間を費やして

 

 

 

考えてはみたものの

 

 

 

出てくる案は、「合理的」

 

 

 

 

夫婦が理想としていた形が

 

「すみか」

 

住む家のこと。

 

 

 

 

この言葉に嘘はないなと思いながらも

 

まだあるんじゃないかなと悩みながら

 

やっぱりこれだ!と

 

みんなで決めました。

 

 

 

それからというものの

別のことで精神的にショックが大きかった出来事が

何件も重なって

住吉一家には大変迷惑をかけてしまいました。

 

 

 

住吉家以外の方にも。

 

 

 

 

もうダメかもしれない。

 

 

 

この仕事をやめよう。

 

 

そんな気持ちの状態の時に

二人は支えに来てくれました。

 

 

 

 

そんな心優しい家族の中に「吹く」風を

イメージしました。

 

 

 

 

 

Bed & Breakfast  「すみか」

https://www.facebook.com/sumicaokinawa/?fref=ts

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.26

拝啓 佐野研二郎さま

初めまして。

 

沖縄で、グラフィックデザインをしております。

 

らむかな制作所の中村と言います。

 

突然のお手紙失礼いたします。

 

 

僕はあなたのことが気になって気になって

仕方ありませんでした。

 

 

溜まりに溜まってパンクしそうなので

吐き出させてください。

 

 

僕は、外国語は達者ではありません。

 

 

英語なんか、ふざけた感じです。

 

 

 

テレビを見て、表情を見ながら

どーして、ベルギーのデザイナーが

起こった(おこった)のか。

 

 

 

「人種」が違うから

受け取る感覚も違うと思ったので

「どーしたら、お互いの気持ちが、お互いに伝わるんだろう。」

そう、真剣に考えました。

 

 

考えれば考えるほど

日数のかかる「解決策」だけ見つかる。

 

 

 

・・・・・・・・すぐ解決させるためには。

 

 

 

 

料理は熱いうちに食べたほうがいい。

 

 

 

そう思って、ベルギーまで行ってきました。

 

 

 

リエージュ。

 

 

 

とてもいい街でした。

 

 

 

教会のベルが

時刻をメロディーを知らせ

広場には、美味しそうなレストランが連ね

ワインや、シャンパンを飲みながら

美味しいご飯を食べる。

 

 

後ろを振りかえれば

買い物を楽しむ家族がたくさん。

 

 

裏路地に入ると

地元の人が使うサンドイッチ屋さんを発見。

 

 

広場の片隅で、サンドイッチを食べながら

気持ちいい町並みを楽しみました。

 

日本人が一人もいない

この街のライフスタイル。

 

昔を大切にする

こんなに純粋な街を知った人が

なぜ起こったのか。

 

 

ろくに英語も喋れない日本人ですが

気持ちは人一倍、二倍はあります。

 

 

顔を見て話せば、きっと分かるはず。

 

 

劇場の前まで行き

 

 

「do you know he ??」

 

「I don’t know..」

 

 

街の人に聞きまわりました。

 

 

あてが見つからず、

ふらふらしていると

一人の黒服が現れました。

 

 

ベラベラベラベラベラ。

 

 

 

何を言ったのか聞き取れませんでした。

 

 

「do you know he??」

 

「 I don’t know 」

 

 

ベラベラベラベラベラ。

 

 

 

耳をかたむけながら

単語単語を拾って

文章を組み立てました。

 

 

間違っていたのかもしれませんが。笑、

 

 

 

「ここは、期間を決めて開けるところだから

申し訳ないんだけど・・・・」

 

 

というような会話だったと思います。

 

 

 

「また頃合いを見て、きてください。」

 

 

 

そう、言われた僕は

「期間限定で開けてる劇場なんだな」

そう思って、

また情報源を失い

町中の人に声をかけ始めましたが、

結局、彼の存在を知っている方に

出会うことができませんでした。

 

 

 

 

そして帰国の地に帰り

どれぐらいの期間がたったでしょうか。

 

 

 

今度は、ベルギーのデザイナーに

降りかかった出来事の内容と

似たような出来事が

僕に降りかかりました。

 

 

 

盗作???

 

?????????

 

ちょっと待て?????

 

ん?

 

なんだ?????

 

 

???この感じ???・・・・・・・。

 

 

 

 

友人が事務所を現れ

 

 

「おめでとう!」

 

 

はぁ?

 

 

 

「いや、行ってきたよ、あそこお前の店だろ??

頑張っているのを見て応援したくなってさ〜〜」

 

 

 

何が何だかよくわかりませんでした。

 

 

 

「花、買ってきたんだよね〜、本当おめでとう!」

 

 

 

本来は、僕が貰うもではないのに・・・・。

渡す相手を間違っている、僕の友人。

 

 

 

これは完全に間違っている。

 

 

 

コミュニケーションのやり方が。

 

 

 

とても悲しくて、仕方ありませんした。

 

 

 

本人とも話しました。

 

 

 

 

「なんでそんなことしたの????」

 

 

「いや、盗んでいない、これはオリジナル作品だ」

 

 

「盗作した、しないじゃなくて

やっていいこと?? 悪いこと?」

 

 

人種も、生活も、言葉も、食べるものも

全然日本とは違うけれど、

ベルギーのデザイナーさんも

「純粋」に同じことを思ったのかな〜

 

 

 

そんな風に思いますよ。

 

 

 

佐野さん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.24

沖縄の兄貴へ

 

 

拝啓

 

お元気してますか?

 

顔も見せずに、1人殻に閉じこもってすいません。

 

色々、悩む年頃みたいです。

 

 

最近の僕といえば、

ししまるの散歩が朝の日課になって、

頭をリセットする時間ができました。

 

 

車を降りると、川を渡り、

砂利道を歩きながら、山を眺めてます。

 

 

こんなど田舎で、沢山の兄貴たちに支えられて、

どれだけの恩返しができただろうか。

 

 

返しきれない程、沢山の支えがありました。

 

 

時にはやさしく

時々にもやさしく

 

 

楽しい遊びは常に誘ってくれて。

 

 

結局、つまらない思いを

させてしまいました。

 

 

すんません。

 

 

こんな、つまらないやつでも

気持ちを察してくれる大切な兄貴たちへ。

 

 

2017年、新たに決意した事があって、

1人1人、話に行ってます。

 

 

全員行けるか分からないけど

 

 

ひょっこり現れるので

その時は暖かく迎えてやってください。

 

 

 

中村光宏

2017.02.23

「む」題

大切にされていないからと、自棄(やけ)を起こす。

 

飲みの席で、酒の力を借りて、言いたいこと言う。

 

時と場合によって、感情の波は変化する。

 

いうことだけ言われて、

心にのしかかるストレスは

半端なものではない。

 

だからこそ、言葉に耳を傾け

想いの丈を言い返す。

 

大切な人達だから。

 

細くて鋭い「針」のような

心温まる言葉が、胸に突き刺さり

触れると「やけど」しそうなほどの

会話の温度を確かめ合いながら

 

そう

 

「ラップ」で言う「バトル」のようなもの。

 

他人の出来事を引き出しに

心にない言葉を並べ、

リズムにつまずき

本音を言えないラッパーは

初戦敗退。

 

毎回。

 

それでいいのか?

 

本当に??

 

時間をかけて

力一杯

心の扉を

解体。

 

出てきた言葉は

 

「寂しかった」

 

 

「大切な人」だから。

 

 

力強い言葉を秘めた

そんな親友に感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.18

伊豆味(いずみ)から溢れる「藍」

沖縄県の本島北部に位置する

「伊豆味」という集落があります。

 

そこは、深い緑に囲まれた

湿度の高い地域。

 

 

雨が降り注ぐと、辺りは一斉に

笑顔の「森」なり、

淀んだ空気を浄化してくれる。

 

 

まさに、自然の空気清浄機。

 

 

涼しく、透き通った

純粋な気持ちを

この場所で維持するかのように

「藍」に人生を捧げた

一人の若者が存在しています。

 

 

 

藍ぬ葉ぁ農場

https://www.ainubaa.com

 

 

彼の名は「池原幹人」

 

 

分業化された、社会の枠に疑問を持ち

0~10までを、一人ですべてをこなす

根っからの職人気質。

 

 

 

自ら「藍」を育て、

染料を作り、

糸を染め、

機(はた)を織る。

 

 

 

 

その生地を使い、自分の目で監修し

製品へと、自分の手で完成させる。

 

 

このストーリーを完成させるには

よほどの「気力」と「体力」と

そして「精神力」が必要となります。

 

一番の敵は「自分」。

 

邪(よこしま)な、気持ちを振り払い

まっすぐ進むためには。

 

そんな「愛」を育みながら

自分の「常識」を

世の中の「常識」へと変化させるため

日々、研究に励んでいる。

 

 

 

誰かが言っていたことを

そっくり「真似」するのではなく

 

 

 

自分の「藍」を求めて。

 

 

 

 

 

「あるがまま、ありのまま」を伝えたい。

 

 

 

 

そんな生真面目な彼の態度に心打たれてから

1年の月日が流れました。

 

 

一人でやるということは

できることに限りがあり

収入と気持ちが反比例していく。

 

だからこそ、自分の中で

「一番に光るものを磨くこと」こそが

一人でやることの醍醐味であり

分業化することで、気持ちを維持できる。

 

これはあくまで、僕の経験上の話で

彼とそういった話をつづけてきました。

 

世の中の動きは

小売店をベースとした動きが主流で

ものづくりも、同じベースの波に乗ることを

覚えさせられます。

 

その波のスピードはとても早く

売上ベースも、大幅になる。

 

儲けるとは一体何のでしょう。

 

ものづくりとは一体何なのでしょう。

 

作ることと、売ることと、買うことと

 

それぞれが、みんな気持ちを尊重しあい

大きな喜びを維持できるようにするためには、

すべての人を囲い込むことは

「一人」では、とても難しいことだったと

話しました。

 

自分の体が存在する限り

「引退」の二文字は存在しません。

 

手を上げない限り

「定年」なんてありえません。

 

初めから答えを知った上で

世の中が求めるものを作ることが

自分のベストか。

 

それとも、

自分がいいと思うものを作り

少しずつ「好き」と言ってくれる人を

集めることがベストなのか。

 

 

彼も日々、思い悩む毎日だったそうです。

 

 

そんな発展途上の彼を

僕は応援したいと思っています。

 

 

彼の「愛」が

いずみが湧き続ける限り。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.11

沖縄は、どこにいても、近くに海を感じる。

 

気持ちに余裕がなくなると

思いつく場所はいつも同じ。

 

 

 

「気晴らし」

 

 

 

 

 

いつでも余裕を感じる場所。

 

 

ここ沖縄。

 

 

そんな、海を身近に感じるせいか

海をこよなく愛するサーファーが多い。

 

 

毎日変化する自然の動きを、いち早くキャッチし

仕事を忘れ、西東。

 

死ぬ気で遊ぶ、危険なレジャー。

 

 

それでも、笑顔はいつもキラキラ。

 

心の波を、いち早くキャッチしてしまう僕。

 

 

その時の気持ちの高ぶりが

今日の波の高さ。

 

 

 

ひざ〜

こし〜〜

むね〜〜〜

かた〜〜〜〜

あたま〜〜〜〜〜

あたまオ〜バ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

「非常に強い勢力を持った台風◯号が接近中です」

 

 

衛星画像に台風が現れた時の笑顔と言ったら

たまったもんじゃ〜ありません。笑

 

 

3〜4日分の予定を

真剣に、考え始めます。

 

 

どこか緊張が走るような眼差しで

それでも、気持ちの高ぶりは

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

 

 

場所によっては、

1m下にリーフが広がる危険なポイントで

それぞれが自分と向き合う

最高の場所と時間を、追求するのだ。

 

 

 

 

できるだけ、人のいない時間を目指して。

 

 

 

 

そんなサーファーは

思いもよらない時間帯に、

らむかな制作所を訪れる。

 

 

 

それもまた、人が来ない時間帯。

 

 

 

ここでかわす言葉には

温度が存在し、

やがてエネルギーに変化して

光になる。

 

 

 

「みっちゃんには、影響を受けている人が

たくさんいると思う。」

 

「でもさ、全然波に乗れていないっつーか、

俺の人生、ずっとパドリングしてるよ。

格好悪でしょ?笑」

 

「みんなにとってのみっちゃんは、

「サーファー」じゃなくて「波」だよ。」

 

「え?」

 

「やってることも行動力もそうだし、

表現力も、世の中と少し違うし

みんなそこに影響されて、

みっちゃんのところへ訪れているんじゃないかな。」

 

 

「波?」

 

 

「そうだよ、いいプレイヤーは

本当にいい波を知ってるよ」

 

 

 

コーヒーを片手に

涙がこぼれ落ちた瞬間。

 

 

 

サーフィンで

ここ最近の自分の気持ちを例えるならば

クローズ状態。

 

 

とてもじゃありませんが

みんなが気持ちよく波乗りできるような

いい波が出せてませんでした。

 

 

それでも、存在している以上は

休むわけにはいかないと

必死でした。

 

海外から流れ着くゴミ、

 

自分も含めた

この場所を利用する人々の

マナーの悪さ

 

それを、僕を含めたみんなが見て見ぬ振り、

放置して、いつの間にか心がゴミの山になり

片付け方がわからなくなってしまいました。

 

 

「心から、いい波」と言えるには

一体どんなことをしたらいのだろう。

 

そんなことを日々考え続ける毎日です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.10

憶い

数年前から感じていたことなのですが、

 

一人でやることに限界を感じていました。

 

 

ふつふつと。

 

 

今までの仕事のあり方に

違和感がありました。

 

 

初めて会う人に、仕事を頼まれ

相手が描く、理想を探す。

 

 

短時間に。

 

 

人それぞれ、考える内容は「十人十色」。

 

思うことも、タイミングも。

 

それは必然的に、僕にもあるわけで

 

みんながみんな、同じ発想をする必要はないし

むしろ、違うものが出てくるのが「当然だ」と

向き合ってきました。

 

 

僕の仕事のやり方は、

世の中の動きと、少し違った視点から

物事を観察します。

 

 

「友達」をつくる時、

相手の本質を感じとり

「親友」と呼べる人物になるまで

どれくらいの時間を使っていますか?

 

 

 

僕は、ここに来るお客さんを、

そんな気持ちで、歓迎しています。

 

 

だからこそ、時間をたくさん使うし、

「仕事」なので、

お金もそれだけ必要になります。

 

 

 

あなたは、仕事をどう思っていますか?

 

 

 

表面的よりも中身を重視するならば

 

 

「わかりやすいものではない」

 

 

そんな言葉が、日々頭をよぎります。

 

 

 

「仕事だから」

 

 

その言葉で、思いをかき消さず

 

 

 

本質は?

 

 

 

上でも下でも、左でも、右でも無い。

 

 

 

 

僕は、そんな人間です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.02.09

想う

これまでのことを、幾度となく考えてきましたが

なかなか整理できないまま、

38歳になってしまいした。

 

僕の時代はいつから止まってしまっていたのだろう。

 

そんなことがただただ、頭の中を

瞑想します。

 

思えばこの業界に入ったきっかけは

ある人が天国から地獄へ手を差し伸べてくれたことによって

時間が動き出しました。

 

僕はその当時、絵描きに明け暮れ

珍しい人々が集う楽しい居場所にいました。

 

そこは、楽園。

 

自分には持っていない逸材がうようよ。

 

世の中にはいろんな人がいるな〜

 

唯一、問題があるといえば

 

金がない。

 

 

本当に面白い人ほど、お金を持っていない。

 

 

家族から煙たがられ

真面目に仕事をしなさいと

催促される毎日。

 

 

取立屋のようなものです。

 

 

自由には、お金がない。

 

 

みんな、「10」になりたがるけど、

生活のため、「7」くらいになろうとしている。

 

それはやっぱりお金が必要だということ。

 

 

それから、考え方が一変し、

 

「絵で、お金が稼げる仕事」

 

そこから、この業界の門を叩きました。

 

 

そんな自由を求めるあまり、発言も自由。

 

社会の窓は、そんなに気軽に、

開けるようなものではありません。

 

 

全部で59の、社会の窓を、覗いてきました。

 

 

59社中、58社、

真面目な会社に

こんな自由人を雇ってくれるところなんて

あるわけありません。

 

 

 

60社受けたら

もう「向いていない」ということで

諦める決心がつきました。

 

 

59社目、多分、

ヨレヨレのスーツで行ったと思います。

 

頭もボサボサ。

 

「作品かなんかあるの??」

 

「あ、あの、ちょっと絵を描いてました」

 

「君、面白い絵描くね。このまま描いてればいいのに」

 

「いや、絵だけじゃ食っていけません」

 

「なんでこの業界、入ろうと思ったの???」

 

「どうしても、絵を描くことは辞めれなくて・・・・

でも自分で食っていかなきゃいけないので、

絵で食っていける仕事と考えたら、この業界でした。」

 

「それじゃ、なんか面白い話き書かせて。」

 

 

僕はその時期、

片道航空券と所持金5000円で

沖縄に行き、絵で稼いで家まで帰る

ヒッチハイクの旅をしていました。

 

その時の話を、緊張の最中、話しました。

 

 

「それじゃ、明日からきてよ

ええな〜、お前」

 

 

天国から地獄へ

手が差し伸べられた

24歳の秋。

 

 

ここから、

本気のグラフィックデザインの世界に

目の前が移り変わりました。

 

 

14年経って想うこと

 

田村さん(社長)、この気持ちを忘れず

まだまだ、やっていけそうです。

 

 

 

 

株式会社 ソキウス

http://socius.ne.jp/

 

 

 

 

 

ありがとうございました。